CDCC's home (Japanese only)
はじめに
ここは、九州大学原子核理論グループによって開発された離散化チャネル
結合法(Continuum-Discretized Coupled-Channel method:
CDCC)の計算プログラム
セット(CDCC-DEU)およびマニュアルを公開しているページです。
必ず以下の注意に目を通された上でご使用ください。
なお、このページで公開しているプログラムの原版は、九州大学情報基盤センター
のライブラリ(CDCCシリーズ)に納められています(同センターからは開発計算
費の援助を頂きました)。また、
プログラム・マニュアルの著作権は、開発者である以下の5名に帰属しています。
- 井芹 康統 (千葉経済大学 短期大学部)
- 上村 正康 (理化学研究所 仁科加速器研究センター)
- 八尋 正信 (九州大学 大学院理学研究院)
- 櫻木 弘之 (大阪市立大学 理学研究科)
- 緒方 一介 (九州大学 大学院理学研究院)
使用にあたっての注意
- CDCC-DEUは、FORTRAN77形式の3つのプログラム
から構成されています。一連の計算は、これらのプログラムを用いて、以下の3段階で
行います。
- CDCC核ポテンシャルの算出: CDCDEU
- CDCC散乱S行列の算出: HICADEU
- 散乱断面積・偏極量の算出: XPOLADEU
- ソースコードをコンパイルする際には、
「ユーザが使用するデータをデータ領域に、Static に確保する」
というオプションを付けてください。Intelのコンパイラであれば
-Qsave
とします。f77 なら
-fno-automatic
です。使用しているコンパイラのマニュアルを見て適切に設定してください。
- それぞれのプログラムの機能や制限については、付属
のマニュアル(日本語)を参照してください。マニュアルには計算の注意点が詳述されて
いますので、必ず熟読してください。
- ここで公開しているプログラムは、重陽子入射反応を対象としたものですが、
計算の骨格は汎用的です。
一般の2クラスター核の入射反応は、
ソースコードの一部を書き換えることで計算することができます。
- 原則として質問には一切応じません(返答しません)。こちらで回答が必要だと
判断した場合、このページの更新という形で対応します。
- これらのプログラムを使用した計算を発表する場合は、
以下の文献を必ず引用してください。
なお、最後に掲げている文献(Y. Iseri et al.)は、
このページで公開している、プログラム付属のマニュアルに相当します。
-
M. Kamimura, M. Yahiro, Y. Iseri, Y. Sakuragi, H. Kameyama,
and M. Kawai,
Prog. Theor. Phys. Suppl. 89, 1 (1986).
-
N. Austern, Y. Iseri, M. Kamimura, M. Kawai, G. Rawitscher,
and M. Yahiro, Phys. Rep. 154, 125 (1987).
-
M. Yahiro, K. Ogata, T. Matsumoto, and K. Minomo,
Prog. Theor. Exp. Phys. 2012, 01A206 (2012).
- Y. Iseri, M. Kamimura, M. Yahiro, Y. Sakuargi, and K. Ogata,
Bulletin of Research Computer System, Computing
and Communications Center of Kyushu University,
5(3), 117
(2006) (CDCDEU); 1(1), 16 (2007) (HICADEU);
1(3), 88 (2008)
(XPOLADEU).
ダウンロード
ソースプログラム・入力サンプル・マニュアルをlzh形式とzip形式で
圧縮しています(内容は同じです)。