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本文へジャンプ 2005年10月25日更新 

大学院特別講義


大学院特別講義
講師:大塚 孝治 氏 (東京大学大学院理学研究科 教授 )
題目:不安定核とスピン・アイソスピン
場所:理学部 物理 第1会議室 (2154号室)
日時:
日にち 時間割
10月31日(月)   13:30−15:00 15:30−17:00
11月 1日(火) 10:30−12:00 13:30−15:00 16:00−17:00(談話会)
11月 2日(水) 10:30−12:00 3:30−15:00

内容:不安定原子核の量子多体構造を理解し、核力の中で特にスピンとアイソスピンに関わる部分とそれとの関係を考えていく。そのために、不安定原子核の構造の新しい点やそれに関わる核力を全般的に概観する。
教室談話会
題目 : エキゾチックな原子核 −300から7000へ−
講師 : 大塚 孝治 氏 (東京大学大学院理学系研究科 教授)
日程 : 11月1日(火)16:00〜17:00
場所 : 理学部 物理 第1会議室(2154号室)

講演要旨 :
原子核は陽子と中性子からなる複合量子多体系であるが、その発見から50年間実際に研究されてきたのは陽子の数と中性子の数がある関
係に従う約200個の安定核に限られてきた。地球上の物質は安定核から出来ている。1990年代になって、その制限からかなり自由になって、7000個以上あると言われているエキゾチックな原子核が調べられるようになり、言わばフェムトスケールの物性が探究できるようになった。通常の物性とは、陽子と中性子というような対等な2成分がある事、相互作用が核力という大変不思議で複雑な力である事から来る違いがあり、それらの違いはエキゾチックな原子核でより顕著になっている。この講演では、エキゾチックな原子核で他の量子多体系と何が違い、それが中間子交換という核力の起源とどう関わっているのか、それが天体進化などにどのような影響を及ぼし得るのか、まだこれから研究される点も多いのであるが簡単にお話ししたい。

備考 : 教室談話会終了後、夕食会を予定しております。参加される方は、八尋までご連絡下さい。

これまでの大学院特別講義
2004年度大学院特別講義
  • 講師 : 初田 哲男 氏 (東京大学大学院理学研究科教授 )
  • 題目 : 量子色力学に基づくハドロン物理学
  • 日程 : 2004年10月18日、19日、20日
  • 備考 : 台風23号の為、20日の講義ができなくなるおそれがあったので、20日の講義1講分を19日の談話会終了後に実施。


Nuclear Theory Group, Department of Physics, Kyushu University