九大原子核セミナー

九州大学の原子核理論と原子核実験の共同開催のセミナー

第950回九大原子核セミナー

2018年7月6日(金) 16:30〜18:00

講師: 福田 光順 氏 (大阪大学)
演題:核反応で探る原子核構造

場所:ウェスト1号館7階 物理セミナー室2 (W1-A-722室)

概要:
1980年代に谷畑さんらはバークレーにおいて不安定核核半径の相互作用断面積による測定を開始 し、11Li, 14Be, 17B などの中性子過剰核に中性子ハロー構造を発見した。それ以来、相互作用断面積また は反応断面積は、中性子まで含めた核半径を調べるための良いプローブとなることがわかってきている。 このこと元に、我々は反応断面積のエネルギー依存性・アイソスピン依存性を利用し、核半径というスカ ラー量だけでなく、陽子・中性子・核子密度分布といった原子核の表面構造を詳細に明らかにする方法を 確立してきた。また、反応断面積という積分量に加えて、核子ピックアップやストリッピングなど、核子 移行反応の断面積も、核構造やときには核子間相互作用に対して重要な情報を与える場合がある。 本講演では、反応断面積測定により調べた軽核領域の陽子・中性子・核子密度分布や、Ca 領域核半径 の最新解析状況、核子移行反応断面積の測定による核構造研究の可能性などについて紹介・議論を行い たい。

q950.pdf
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