九大原子核セミナー

2011年7月29日(金) 16:00

講師：松崎 昌之 氏 (福岡教育大学)
演題：奇質量核での２フォノン・ガンマ振動バンド
場所：理学部 物理大学院講義室(理学部2号館2階2263室)

概要：
偶偶核での２フォノン・ガンマ振動状態は８０年代初頭に希土類領域等のいくつかの核種で発見され、その後種々の理論研究の発展を促した。一方、奇質量核に関しては、９０年代半ばに理論的予言は行われたものの、実験的にはごく最近になって初めて発見された。このセミナーでは、それらに対する、クランキング模型・乱雑位相近似に基づく粒子振動結合模型計算の結果について報告する。

2011年7月15日(金) 16:00

講師：橘 基 氏 (佐賀大学)
演題：中性子星の観測に関する最近の話題と高密度ハドロン物質
場所：理学部 物理大学院講義室(理学部2号館2階2263室)

概要：
近年中性子星の観測に関して、いくつかの注目すべき結果が出されている。これらは星の内部の物性(構成要素およびその構造)に大きな制限を与えると考えられ、非常に重要な情報となる。今回のセミナーではまず最近の中性子星の観測結果の紹介を行い、続いてそれらに関係すると期待される高密度ハドロン物質の相構造や有効理論について、我々の最近の取り組みを紹介する。