九大原子核セミナー

九州大学の原子核理論と原子核実験の共同開催のセミナー

第925回九大原子核セミナー

2015年6月03日(月) 16:30

講師:中村 純 (大阪大学RCNP)

演題:道具としての格子QCDシミュレーション

場所:理学部 物理大学院講義室(理学部2号館2階2263室)

概要:
 格子ゲージ理論は、もっとも健全な場の量子論のカットオフを持ったゲージ理論の定式化であることに加えて、強結合展開により閉じ込めという非摂動的性質を示せることがWilsonによって示された。その後、Parisiらによってハドロンのプロパゲータが数値的に計算できることが示され、ハドロン物理学の基礎的な道具となった。現在でも、低温高密度系の計算、非平衡系の定式化など未解決な問題は多いが、ハドロン系を第一原理計算によって取り扱う枠組みを与えている。ハドロン系の研究という観点から見た格子QCDの歴史と現状について報告する。


q925.pdf
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