九大分野横断型研究会 -クォーク・原子核・中性子星を俯瞰する-


日時

2014年3月5日(水) 9:30 から 17:00 まで

場所

九州大学箱崎キャンパス 理学部2号館2階 大会議室
大会議室は理学部本館(46)と理学部二号館(47)の間にあります.

アクセス方法
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  地下鉄箱崎九大前から理学部へ:徒歩8分      JR箱崎駅から理学部へ:徒歩17分

九大周辺のお食事どころ
学内には, 生協・食堂があります. 理系は理農食堂・中央食堂があります( キャンパスマップの 18番が中央食堂, 65番が理農食堂).
また, 九大周辺には, 楽市街道, ボックスタウン, 正門周辺, 貝塚周辺 など多くのお店があります.

趣旨

状態方程式をキーとして, クォーク・原子核・中性子星の物理はひとつに繋がっている. 状態方程式の決定は, QCDによるハドロン間相互作用の決定, カイラル有効理論による3核子力の決定, 実験による中性子スキン厚の決定などを内包する, ハドロン・原子核物理の中核的課題である. 一方, 多様性に富む高密度核物質は非常に興味深い対象であり, 状態方程式の応用として中性子星の物理と密接に関連している. 最近では, 中性子星の観測データからも状態方程式への強い制限がかかり, 飛躍的な進展が期待されている. このように, 有限温度・有限密度における核物質の状態方程式の確定は, 核物理が一丸となって取り組むべき最重要課題である. この現状を踏まえ, 本研究会では状態方程式に関連する研究を俯瞰し,その情勢を把握する. 具体的には, 核力, 核構造, 核反応, 中性子星, 核物質, QCD相図のテーマについて, 若手研究者の講演を基に, 周辺分野との連携を強く意識した議論を行う. この場が, 核物理のより一層の躍進のひとつの契機となれば幸いである.

RIBF討論会との関係

この研究会は, 九大で3月4日に開催される RIBF討論会 「直接反応で探る状態方程式」に接続しており, 互いに相補的な議論の場となることを想定しています.

世話人

蓑茂 工将・佐々木 崇宏・松本 琢磨・八尋 正信(九大院理)

後援

理化学研究所 理論科学連携研究推進グループ(iTHES)

プログラム

3月5日(水) 9:30-17:00
09:30-09:35 趣旨説明
09:35-10:15 「不安定核の集団運動から探る状態方程式」 稲倉 恒法(千葉大)
10:15-10:55 「状態方程式策定の反応論的アプローチ」 蓑茂 工将(九大)
10:55-11:10 (休憩)
11:10-11:50 「陽子弾性散乱で見る核子密度分布」 銭廣 十三(理研)
11:50-12:30 「陽子弾性散乱のアイソスピン空間への拡張で探る中性子スキン厚と状態方程式」 坂口 聡志(九大)
12:30-14:00 (昼食)
14:00-14:40 「格子QCDを用いた核物質研究の現状と展望」 井上 貴史(日大)
14:40-15:20 「原子核・中性子星から探る高密度核物質状態方程式」 椿原 康介(大阪電通大)
15:20-15:35 (休憩)
15:35-16:15 「中性子星で探る核物質」 中里 健一郎(東京理科大)
16:15-16:55 「QCD相図と核物質状態方程式」 佐々木 崇宏(九大)
16:55-17:00 総括


[九州大学理論核物理研究室]
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更新日:2014年3月12日