九大研究会 -中性子過剰領域における弱束縛系の物理-


日時

2015年3月9日(月) 9:00 から 10日(火) 12:00 まで

場所

九州大学箱崎キャンパス 理学部本館2階 大会議室
大会議室は理学部本館(47番)と理学部二号館(48番)の間にあります


アクセス方法
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  地下鉄箱崎九大前から理学部へ:徒歩8分      JR箱崎駅から理学部へ:徒歩17分

九大周辺のお食事どころ
学内には, 生協・食堂があります. 理系は理農食堂・中央食堂があります( キャンパスマップの 36番, 71番の建物にそれぞれ中央食堂, 理農食堂があります.).
また, 九大周辺には, 楽市街道, ボックスタウン, 正門周辺, 貝塚周辺 など多くのお店があります.

趣旨

近年の加速器技術の発展により、β安定線から離れた中性子過剰核の研究が精力的に進められている。中性子過剰領域では、通常の原子核の密度のまわりに中性子が薄く広がった分布を持つ「中性子ハロー」と呼ばれる特異な構造、また殻構造の進化と変形の効果により「反転の島(Island of inversion)」と呼ばれる魔法数が消失した領域が現われることが明かになってきた。最近では、反応断面積やクーロン分解断面積の測定から、31Ne や 37Mg が「変形したハロー構造」を持つことが示唆され注目が集まっている。本研究会では、中性子過剰核領域で見られるこれらの特異な構造について、弱束縛系の物理をキーワードに、実験と理論の両面から議論を行ない、今後の不安定核研究の発展を目指す。

世話人

八尋 正信、松本 琢磨、渡邉 慎、嶋田 充宏、佐々部 悟(九大院理)

懇親会

9日(月)の夕方 18:30 から懇親会を予定しています.

プログラム

3月9日(月) 9:00-17:40
09:00-09:10 趣旨説明
09:10-09:50 「中性子過剰領域におけるNe, Mg等同位体反応断面積測定」 武智 麻耶 (新潟大)
09:50-10:30 「反応断面積の解析で探る変形及びハロー構造」 渡邉 慎 (九大)
10:30-10:50  (休憩)
10:50-11:30 「全反応断面積で探る不安定核の半径とスキン厚」 堀内 渉 (北大)
11:30-12:10 「中性子ドリップ線近傍核における集団モード」 吉田 賢市 (新潟大)
12:10-13:30  (昼食)
13:30-14:10 「反応断面積測定による中性子過剰核8He, 14Bのハロー・スキン構造の研究」 田中 聖臣 (阪大)
14:10-14:50 「拡張した反対称化分子動力学法によるp-sd殻領域drip-line近傍核の記述」 古立 直也 (北大)
14:50-15:20 「高エネルギー陽子散乱を用いた軽いハロー核の構造の決定」 佐々部 悟(九大)
15:20-15:40  (休憩)
15:40-16:20 「小数系模型を用いた反応断面積の偶奇性の解析」 松本 琢磨 (九大)
16:20-17:00 「中性子ハロー核の観測量からのE1分解断面積計算法」 吉田 数貴 (阪大RCNP)
17:00-17:40 「移行反応における弱束縛系のダイナミクス」 福井 徳朗 (阪大RCNP)

3月10日(火) 10:00-12:00
10:00-10:40 「Island of Inversionの南側」 近藤 洋介 (東工大)
10:40-11:20 「核子ノックアウト反応における残留コア核の運動量分布について」 緒方 一介 (阪大RCNP)
11:20-12:00 「ノックアウト、分解反応で探る2中性子ハロー核の基底、励起状態の構造」 菊地 右馬 (理研)


[九州大学理論核物理研究室]
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更新日:2015年2月13日