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本文へジャンプ 2007年 9月12日更新 

大学院特別講義


2009年度大学院特別講義
講師:矢花 一浩 氏(筑波大学)
題目:『フェルミ多粒子系ダイナミクスの計算科学』
場所:物理第一会議室(2154号室)

日時:
日にち 時間割
10月28日(水)   13:30 -- 15:00 15:30 -- 17:00
10月29日(木) 10:30 -- 12:00 13:30 -- 15:00 16:00 -- 17:00(教室談話会)
10月30日(金) 10:30 -- 12:00 13:30 -- 15:00

講義目的:
 物質を構成するフェルミ粒子の量子ダイナミクスを記述する計算科学的な方法を概観し、核子多体系としての原子核や、電子多体系としての原子・分子・固体への応用を学ぶ。

講義内容:
 量子力学の基礎方程式であるシュレディンガー方程式、多粒子系を記述する密度汎関数理論の基礎と数値計算法を述べた後、原子核や物質科学分野での様々な量子ダイナミクスを概観し、計算科学的なアプローチの有効性を紹介する。
第3回教室談話会
題目 : 「時間依存平均場理論をめぐる最近の発展」
講師 : 矢花 一浩 氏(筑波大学)
日程 : 10月29日(木)16:00 - 17:00
場所 : 物理第一会議室(2154号室)

講演要旨 :
 原子核物理学の分野では, 時間依存平均場理論は長い歴史を持つ. 線形応答理論と組み合わせた乱雑位相近似(RPA) は, 巨大共鳴状態の定量的な記述に大きな成功を収め, 初期値問題としての実時間解法は低エネルギー重イオン衝突に対するシミュレーションとして発展した. このような時間依存平均場理論は, 最近10〜20 年にわたり, 物質科学の分野でも電子のダイナミクスを記述する理論として著しい発展を遂げている.
特に量子化学分野では, 分子の励起状態を記述する定番の方法論となっており, 初期値問題としての実時間 解法はレーザーと物質の相互作用を記述するシミュレーションとして発展している. 講演では, 時間依存平均場理論をめぐるこのような発展の歴史と現状,そして今後の展望について紹介する.

備考 : 談話会の後に夕食会を予定しております(18:30または19:00からの予定)。
これまでの大学院特別講義
2009年度大学院特別講義
  • 講師 : 矢花 一浩 氏 (筑波大学)
  • 題目 : フェルミ多粒子系ダイナミクスの計算科学
  • 日程 : 10月28日、29日、30日
  • 備考 : 10月29日に教室談話会「時間依存平均場理論の最近の発展」が行われました。
2008年度大学院特別講義
  • 講師 : 国広 悌二 氏 (京都大学)
  • 題目 : カイラル有効理論に基づくクォーク・ハドロン多体系の物理学
  • 日程 : 6月23日、24日、25日
  • 備考 : 6月24日に教室談話会「有限温度・密度におけるクォーク準粒子描像」が行われました。

2007年度大学院特別講義
  • 講師 : 延與 佳子 氏 (京都大学基礎科学研究所)
  • 題目 : 軽い原子核のクラスター構造
  • 日程 : 10月10日、11日、12日
  • 備考 : 10月11日に教室談話会「軽い原子核の奇妙な構造 -Cアイソトープのクラスター構造-」が行われました。

2005年度大学院特別講義
  • 講師 : 大塚 孝治 氏 (東京大学大学院理学研究科教授 )
  • 題目 : 不安定核とスピン・アイソスピン
  • 日程 : 10月31日、11月1日、2日
  • 備考 : 11月1日に談話会「エキゾチックな原子核 -300から7000へ-」が行われました。

2004年度大学院特別講義
  • 講師 : 初田 哲男 氏 (東京大学大学院理学研究科教授 )
  • 題目 : 量子色力学に基づくハドロン物理学
  • 日程 : 2004年10月18日、19日、20日
  • 備考 : 台風23号の為、20日の講義ができなくなるおそれがあったので、20日の講義1講分を19日の談話会終了後に実施。


Nuclear Theory Group, Department of Physics, Kyushu University