九大原子核セミナー

九州大学の原子核理論と原子核実験の共同開催のセミナー

第825回九大原子核セミナー

2007年3月19日(月) 16:00〜

講師 : 萩野 浩一 氏 (東北大学)
演題 : 極低エネルギーにおける重イオン反応と重イオン間ポテンシャル


概要 : 原子核反応において最も重要な役割を果たすのが重イオン間ポテンシャルである。微視的アプローチとしてよく用いられるのが二重畳み込みポテンシャル(double folding potential)であるが、最近、アルゴンヌ国立研究所で測られた極低エネルギーにおける重イオン核融合反応をはじめとして、二重畳み込みポテンシャルが実験データをうまく再現しない例が数多く見つかっている。
セミナーでは、この関連として、極低エネルギーにおける重イオン反応のダイナミックスと、核反応計算に用いられる重イオン間ポテンシャルを議論する。
具体的には、1)準弾性散乱を用いた重イオン間ポテンシャルの表面付近の振る舞いの解析、2)量子トンネル効果に対する WKB公式の多チャンネル系への拡張、3)散乱核が接触した後の反応ダイナミックス、4)クラスター・アプローチと反対称化の効果、5)ポテンシャル・インヴァージョン法による重イオン間ポテンシャルの決定、を議論する予定である。

場所 : 理学部・物理・大学院講義室 ( 理学部2号館2階2263室 )
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