九大原子核セミナー

九州大学の原子核理論と原子核実験の共同開催のセミナー

第824回九大原子核セミナー

2007年2月7日(金) 16:00〜

講師 : 山上 雅之 氏 (理化学研究所)
演題 : 重い不安定核における新しい超流動性と集団励起モード


概要 : 不安定核では弱束縛核子の存在とその連続状態とのカップリング が重要な役割を果たし、安定核には現れないさまざまな現象を生み出す。 2中性子ハロー核11LiにおけるソフトE1励起やダイニュートロン相関はその典型例である。理研RIビームファクトリーに代表される次世代不安定 核ビーム施設では重い不安定核の物理が新たに実験ターゲットとなる。 重い不安定核では多くの弱束縛核子が存在し、それらのコヒーレント運動による新しい集団励起モードの出現が予想される。このセミナーでは 重い不安定核における集団現象記述の基礎となる座標空間表示HFB理論の 説明から始め、中性子過剰Mg同位体を具体例として、
1)超流動状態にある弱束縛核における一粒子運動の特異性、
2)ダイニュートロン凝縮による新しい超流動性の出現、
3)ダイニュートロン超流動の振動・回転運動への影響、
に焦点を当て議論する。


場所 : 理学部・物理・大学院講義室 ( 理学部2号館2階2263室 )
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